第29回日本療術学会報告

第29回日本療術学会報告

第29回日本療術学会が11月5日(日)~6日(月)、大阪市住之江区の国際交流センターで開催されました。
今学会のシンポジウムのテーマは「次世代に語り継ごう療術」

○学会長挨拶
倉津弘一会長(関西ブロック会長)

・この学会が第29回を迎え、盛大に開催できたことの感謝を述べられる
・療術師学の発展、療術師の資質の向上に繋がることを祈願いたします

○理事長挨拶
(一財)全国療術研究財団 藤本孝雄理事長

・全国療術研究財団は平成25年4月の内閣府に移行許可を受け、一般財団として新たな一歩を踏み出しました
・平成21年からは療術の安全性や有効性について、順天堂大学に研究を委託し実施しています
・この効能効果を、施術の裏付けとして活用して頂くと供に、療術技術の発展につなげて頂きたいと思います

○特別講演
厚生労働省医政局医事課企画法令補佐 奥野哲朗様
「今後の医療提供体制」について

○会頭講演
日本療術学会会頭 医・博 上野正彦先生

「飲酒の功罪~飲んでも飲まれるな」

○特別講演
順天堂大学名誉教授・特任教授 佐藤信紘先生

 「カイロプラクティックの有用性と安全性に関する調査研究」
  以下敬称略

○シンポジウム

司会 学会長 倉津弘一
「次世代に語り継ごう療術」
学術的な積み重ねだけでなく、「業」としての成功が必要
3人の若手療術師による起業成功の紹介
・大阪府療術師会 二村政幸
・大阪府療術師会 黒野洋史
・大阪府療術師会 村林祐美

○部門別研究発表(口演発表16件、誌上発表3件)

 ・カイロ手技部門(口演6題 誌上0題) 座長:二村政幸
・電気部門(口演2題 誌上0題)  座長:藤井英之
・光線部門(口演4題 誌上0題)  座長:三舩皓久
・温熱刺激部門(口演4題 誌上3題) 座長:倉津三夜子
 ・当会からはカイロ手技部門で3名、電気部門で2人、光線部門で3名の発表がありました。
カイロ部門:安達俊夫、村林佑美、吉野和織、 電気部門:藤井英之、横倉良子
光線部門:中島正人、西川路 悟、廣中伸史

~コメント~

 ・超高齢化社会に入り、健康は人の幸せの根幹であり、国家事業の柱です
・一方、医療分野は高度専門分化し高コスト傾向にあり、コストを抑える治療医学や予防医学、心の充実など
包括的に捉える分野も必要
・療術においては、血流、骨格や神経など体の基本に働きかけ、包括的な効果が期待できる
科学的エビデンスに基づく情報発信と、実践の積み重ねが必要である